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【現場レポ】ウレタン防水工事~ウレタン圧送システム~

現場レポート

ウレタン防水工事~ウレタン圧送システム~




こんにちは😄
今回は神奈川県相模原市のマンション屋上防水工事の現場より、ウレタン防水材を施工箇所へホースで直接送り込む「ウレタン圧送システム」の様子を現場レポートしてお届けしたいと思います。



ウレタン圧送システムとは?

「ウレタン圧送システム」とは、ウレタン塗膜防水工事を実施する際に、地上に設置した圧送機とホースを使って、施工箇所となる屋上やバルコニーへ、ウレタン防水材を直接送り込む作業方法のこと。

ウレタン防水材をホースで直接施工箇所へ送り出すことができるため、材料(一斗缶)の荷揚げ作業、2成分形材料の攪拌作業、施工後の残缶処理がないといった特徴があります。
作業効率の向上、作業員の負担軽減といったメリットがあり、大規模な防水工事の現場を中心によく採用される方法です。

今回の現場ではマンション5棟の屋上に加え、管理棟および電気室の屋上を含めた5,800㎡を超える大規模な屋上防水工事ということで、ウレタン圧送システムを採用することになりました。

撮影に訪れた日は、5棟あるマンションのうちの1棟の屋上防水を実施しており、この1棟の屋上だけでも施工面積は約1,400㎡に及びます。


なお、ウレタン塗膜防水通気緩衝工法の施工手順は以下の流れとなっており、(★)部分のウレタン防水材塗布の工程で、ウレタン圧送を使用した様子を現場レポートとしてご紹介します。

下地調整 ⇒ 通気緩衝シート設置 ⇒ 脱気筒設置 ⇒ ★ウレタン防水材塗布(1層目) ⇒ ウレタン塗膜防水材塗布(2層目) ⇒ トップコート塗布



当日の作業の様子

①オペレーターによる準備が開始

圧送機を積載したトラック(車輌)が現場に到着すると、専任のオペレーターによってウレタン防水材を圧送するためのセッティングが始まります。



こちらが事前に手配をしていた特注サイズのウレタン防水材。
ウレタン圧送システムの場合はドラム缶(216kg)で材料が搬入されます。(ドラム缶1個で一斗缶(18kg)12個分に相当)



シーカジャパンのエバーコートZero-1Hという1成分形のウレタン防水材です。
1成分形のため、主材と硬化剤を混ぜる必要がなく、材料をそのまま使用することができます。
蓋をあけると、このようにウレタン防水材が半透明のビニールに封入された状態で入っています。




②圧送用ホースにウレタン防水材を循環させる

ウレタン防水材が入っている袋の上部を開封し、吸込用のホースを差し込みます。
ホースには循環液を入れ、ホース内にウレタン防水材を循環させていきます。




③希釈剤の追加・攪拌

次に、ウレタン防水材に希釈剤を加えます。
冬場は気温が低く、材料が硬くなるため、ウレタン防水材がホース内をスムーズに流れるよう、希釈剤を加えてウレタン防水材の粘度を調整します。



希釈剤を加えて材料を十分に攪拌します。
ホース先端のノズルからウレタン防水材を出し、材料の粘度を目視で確認しながら調整します。




④施工箇所へホースを運ぶ

ウレタン防水材がホース内をスムーズに循環していることが確認できたら、いよいよホースを施工箇所へ運びます。
施工箇所は7階建てのマンション屋上のため約20m程の距離ですが、ホースの全長が60mあるため十分に余裕があります。



こちらがホースのノズル部分。屋上に吊り上げるため、ロープでフックに固定しています。
ちなみに、今回使用しているホースは1成分形のウレタン防水材を圧送するためのものなので比較的軽量なものとなっています。
2成分形を圧送する場合は、主材と硬化剤を別々のホースで圧送しノズル先端で2液を混合する仕組みになるので、ホースは太く重くなります。



準備が整ったら、ホイスト(重量物を垂直方向に移動させる装置)でワイヤーロープを巻き上げ、屋上まで吊り上げます。

7階建ての建物の屋上へホースを吊り上げる様子。



⑤施工作業班のチーム分け

ホースが屋上に到着したら、いよいよ施工作業の始まりです。効率よく作業を進めるため、作業班を3つのチームに分けます。
1⃣材料管理・運搬チーム
ウレタン防水材の計量、硬化剤を加えて材料を攪拌、施工場所へ運ぶ役割。
2⃣施工チームA
ウレタン防水材を塗布する役割。施工範囲が広く、配管など障害物が少ない面を担当。
3⃣施工チームB
ウレタン防水材を塗布する役割。施工範囲が狭く、配管など障害物が多い面を担当。





⑥材料の計量

まず、材料管理・運搬チームが、圧送ホースからウレタン防水材を15kgずつ一斗缶(空き缶)に計量します。




⑦硬化促進剤の追加・攪拌

次に硬化促進剤を加え、攪拌します。
冬場は気温が低く、材料の硬化が遅いため、硬化を促進する硬化促進剤を加えることで硬化不良を防ぎます。




⑧材料の運搬

ウレタン防水材を台車へ載せ、施工箇所へ運搬します。



平場面積が1,400㎡を超えるため、材料を運搬するだけでもかなりの移動距離。
建物の端から端まで100m程の奥行きがありそうです。




⑨ウレタン防水材の塗布

ウレタン防水材が運ばれてくると、施工チームが施工を開始。



コテやローラーを使って防水材を素早く塗り広げていきます。



施工チームA(施工範囲が広いエリア)は5名体制で、



施工チームB(配管設備や架台が入り組み、少し施工範囲が狭いエリア)は3人体制で作業を進めていきます。



施工チームの人数が多く、作業スピードが速いため、材料管理・運搬チームも手を休める暇はありません。






息を合わせながら作業を進めます。



作業スピードが一人だけ早すぎたり、遅すぎたりしないよう、周囲とスピードを合わせながら横並びになるように施工しています。



施工チームBも黙々と作業。



施工開始から、1時間20分が経過。まだまだ作業は終わりそうにありません。



ウレタン防水材のネタを配り、塗り広げる作業が続きます。



架台廻りもしっかり。



材料の運搬担当も大忙しです。



施工作業の進捗に合わせて、地上ではオペレーターの方がドラム缶をタイミングよく入れ替えてくれるので、施工作業班は連続して作業を進めることができます。



施工開始から3時間半。
作業が中盤に差し掛かると、施工箇所と材料の運搬距離が近くなったことで、更に作業スピードがアップ。



終わりまでもう少し。
手を休めることなく作業は続きます。






いよいよ作業も佳境へ。



あれだけ遠くに見えていた施工チームが今は目の前に。



作業開始から約4時間。
ついに、1,400㎡の施工が完了しました!



これだけの広さの施工を4時間という短時間で完了できたのは、まさに「ウレタン圧送システム」とチーム全体での役割分担と連携の賜物ですね😉

タイムラプス風動画も作成してみました✨作業が進む様子をお楽しみください😸



これにて本日のウレタン圧送システムによるウレタン防水材(1層目)の塗布が完了。
翌日以降、ウレタン防水材(2層目)の塗布、トップコートの塗布をしたらウレタン塗膜防水通気緩衝工法の工事は完成です。



まとめ

ウレタン圧送システムは大規模な防水工事を施工する際にメリットがある作業方法です。

通常のウレタン塗膜防水工事では、屋上への防水材料の荷上げ、一斗缶の開封、攪拌作業、残缶処理、荷下ろしといった工程が必要ですが、ウレタン圧送システムを採用した場合、材料の荷揚げや残缶処理が不要となり、準備や片づけにかかる時間を大幅に短縮することができます。

今回の施工は1,400㎡を超える面積でしたので、一斗缶を使用する方法であれば、100缶を超える荷揚げ・攪拌・空き缶処理作業等が必要でしたが、ウレタン圧送システムを用いたことで、わずか4時間で作業を終えることができました💡

建設業界では人手不足が課題となる中、ウレタン圧送は省人化、省力化に貢献し、施工期間の短縮やコスト面でのメリットにも繋がる作業方法です。

大規模な防水工事をご検討されている場合はウレタン圧送システムの利用をぜひご検討ください。


以上、マンション屋上防水工事の現場からウレタン圧送の現場レポートをお届けしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました🙇‍♀️




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